オーディオ 試行記録

多くの個人プログやネット記事に助けられました。私の経験を還元したくです。

ATH-WP900 に規格外のイヤーパッドを装着

オーディオテクニカ社のヘッドフォン、ATH-WP900のイヤーパッド交換をしました。ヘッドフォン購入からイヤーパッド交換に至った経緯とその後の試行錯誤を記します。純正品より大きなものを装着するという、あまり例のないケースかと思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。

ヘッドフォンの購入動機

コロナ禍の影響でリモートワーク、リモート授業になった方も多いのではないでしょうか ? 御多分に漏れず私もそうでして、自宅で業務、会議は PC でリモート会議という生活に変わりました。リモート会議については「聞き取りやすさ」を理由にノートPC 内蔵のスピーカーやマイクのままにせずヘッドセットを用意するよう通達がありました。音楽鑑賞用のヘッドフォンなら複数所有していますが、ビデオ会議用のヘッドセットは持っていなかったため、以下のような選定基準で適当に Amazon のサイトを眺め、試しに1つ買ってみました。

  1. カップはオーバーイヤー型、耳を包み込むタイプ。
  2. 音質にはこだわらない。会議の相手りの発言が聴き取れさえすればいい。音楽鑑賞には使わない。
  3. 安いもの。

つまり、拘ったのは1だけ。「オーバーイヤー型で、音が鳴りさえすればいい安モノ」を選びました。
理由はビデオ会議の時間にありました。一日の半分が会議という日もあり、4 時間以上ものあいだヘッドセットを付けていなければなりません。耳の上に乗せる「オンイヤー型」では耳がとても耐えらません。

皮肉なものです。休日に快適な音楽鑑賞用ヘッドフォンで愉しむ時でさえ、2時間も聴けばヘッドフォンを外し耳や頭を休めているのに、音が鳴りさえすればいい安物ヘッドフォンを半日ぶっ続けで装着しないといけないわけです。

こうして買った安モノですが、結果は「イマイチ」でした。両耳を挟み込む力である「側圧」が強く、1時間が限界でした。言い方を変えれば1時間ぐらいであれば快適に使えます。ですので、ダメではなくイマイチ。ちょっと残念かなという程度でした。悪くはないです。

今回の買い物は半日装着できるものを入手するという肝心の目的が果たせませんでした。目的を果たすべく、新たな基準でヘッドフォンをもう一度買いなおすことにしました。マイク機能は別途ピンマイクを買うことにして、快適なヘッドフォンがたくさんありそうな音楽鑑賞用から選定することにしました。
既に音楽鑑賞用のヘッドフォンなら複数本所有しています。つまり買い増しをすることになるので、前回の雑な基準と違い選定を丁寧にしました。

  1. 装着感のためには何よりも軽量。
  2. インピーダンス。PC直差しで鳴らせる。
  3. ビデオ会議だけでなく音楽鑑賞にも使いたくなる音質。
  4. 「ビデオ会議用にはもったいない」と感じる高級機にはしない。
  5. 装着している姿を見た相手が引かない、驚かない。
  6. すでに所有しているヘッドフォンと音色が被らない。
  7. 部屋に置いていてカッコいい。

「結局また新しいヘッドフォン買いたいだけちゃうんか」と自分にツッコミつつ、選んだものは ATH-WP900 でした。

所有している方は「なるほど」と思っていただけるのではないでしょうか。他人に見られる屋外で DAP に接続して使用することが想定された、カジュアルで鳴らしやすく軽いヘッドフォンです。ハウジングにはエレキギターのボディに使われるフレイムメイプルという木材を使用されていてカッコいい。これなら装着している姿をビデオ会議越しに見た相手がドン引きしないでしょう。また、オーディオテクニカ社のヘッドフォンはたまたま初購入だったので、恐らく所有しているヘッドフォンと音色が被らないだろうという推測もできました。

購入後

前回の安物はイマイチでしたが、この ATH-WP900 は失敗でした。

開封から初使用までの感想は「素晴らしい」の一言でした。
ハウジングのデザインは他製品にない魅力を放っており、部屋に飾っておく気になります。音は締りのある低音と伸びやかな高音が特徴的でした。楽しくなる、こころ弾むという感じでしょうか。アウトドアで聴くと失われがちな帯域が多く出ているというふうに考えると納得の音です。音の消えぎわではハウジング由来の響きを感じられます。もともと癖のある音色のヘッドフォンを手元に残してきませんでしたので、所有中のヘッドフォンとも被りませんでした。「これはこれでアリだな。」
この時点で、活用のしかたがイメージできました。初めて聴く楽曲ではなく、既に聴いた楽曲に対して「 ATH-WP900 で聴いたら楽しいかもしれない」と思ったときに手に取る感じです。聴き慣れた楽曲を ATH-WP900 で聴き直したい衝動に駆られ、アルバム 3枚、2時間ほど使用し続けました。

楽しい 2時間の代償として、手のひらでさえひんやり感じるほどの熱をもち真っ赤になった耳ができあがりました。もちろん痛いです。冷凍庫にある保冷剤を取り出し、タオルに包み、耳にあて冷やしました。
音楽を聴いた後に耳をアイシングしたことなど一度もありませんでした。様子を見て心配した妻に「いやぁ、耳を大事にしたいから、こうしてマメに手入れをしないとね。」と返答しました。事実ではありますが、相当割り引いた表現でした。熱くて痛くてたまらないのですから。

翌日、あらためて冷静に使用しました。30分が限界でした。それ以上は痛くて使用を続けられません。音が面白いので無理してアルバム一枚聴いてしまいましたが、そのあとはまた耳のアイシングでした。

本来はビデオ会議用に長時間使用する目的で選んだヘッドフォンです。それが、前回買ったヘッドセットより短時間しか使用できない。これは失敗と言わざるを得ません。値段のことはあまり考えたくはないのですが、前回のヘッドセットが 15本も買えることを考えると、この結果は如何なものかと反省、自問します。
所有中の他のヘッドフォンは装着感の良いものが多く、半日聴いていても耳が痛くなることなんてありません。ここに大きな油断がありました。「音楽鑑賞用のオーバーイヤー型で、音質志向のものなら装着感は大丈夫だろう。」と軽く見ていたのです。

迷いと決断

試し聴き数時間で手放したヘッドフォンは残念ながら数多く存在します。ものすごく程度の良い中古品として新しいお客様の手に渡ったほうが、そのヘッドフォンにとっても幸せです。中途半端に手元に残し、一切使用せず部屋に飾っておいてももったいないです。音楽を聴く道具なのですから、やはり鳴らす機会がなくては。ATH-WP900 を手放すか否か。決断するならこのタイミングです。ですが、既に気に入っています。「このデザインと音は手元に残す価値がある。装着感をなんとかしよう。」と決めました。

装着感を調整すること自体は、作業や手間としては大変なことではありません。しかし、難しい課題があります。それは「音が変わる」ということです。
ヘッドフォンオーディオが好きな方は、機材やケーブルを入れ替え音の変化を楽しんでいることと思います。このタイプの音質変化とは少し異なる変化を、装着感の変更はもたらします。ヘッドフォンのタイプによって変化量は違いますが、密閉型に分類される ATH-WP900 は比較的大きく変わることが想像できます。

ヘッドフォンは、ハウジング・イヤーパッド・耳の周囲というドーム状の空間にドライバと耳が配置され音が奏でられます。メーカーはこの空間デザインで音の「バランス調整・仕上げ」をします(推測)。お手元のヘッドフォンで音楽を聴きながら、わざとイヤーカップを耳に押し付けたり、逆に離して耳とイヤーパッドのあいだに隙間を作ったり、はたまたイヤーカップを頬側や後頭部側にずらしてみたりしてください。音の変わり様が感じ取れるかと思います。

話は逸れますが、頭の形状や耳の大きさは千差万別、ましてや装着の仕方となるとロングヘアで髪の毛を巻き込みながらラフに装着する方もいれば、短髪で髪の毛の巻き込みなくビシっ完璧に装着される方もいらっしゃるので、個人差が少なくなるよう設計するメーカーさんは大変でしょうね。音質に拘った高級機はそれなりの価格をお客様に求めているため、細かな帯域バランスにも指摘が向く傾向にあります。様々なヘッドフォンを同一基準で計測したデータは相対評価用として有効かつ貴重ですが、それをもって絶対評価や結論としてしまっては残念だなと思います。計測器、私の頭、皆様の頭、それぞれでバランスは微妙に違いますので。メーカーも計測器で整えた後、耳で最終調整していることが容易に想像されます。

そんなこんなで、メーカー調整状態で満足しているのにも係わらず、装着感の調整で音を変えざるを得ないことに対し残念な気分になりました。しかし、耳が痛くて使えないのですから致し方なしです。

側圧調整

最初は何の道具も要らずお手軽な側圧の調整からやってみました。
ヘッドフォンのヘッドバンド部分は、頭を挟み込む「板バネ」になっているので、両手でガバッと開きバネをゆるくする方向に力を加えるだけです。そのときに特定の箇所に力を集中させてしまいバキッと折らないようにだけは注意します。ゆるく、少しずつヘッドバンド全体的に力が分散するようにします。
暇を見つけては開くことを続けたら 2日目には緩くなりました。簡単です。
結果は「大失敗」でした。試し聴き 30分で耳が痛くなり、かつ音は低音が失われスカスカになりました。音が悪くなって耳の痛みも直らないのですから最悪です。

イヤーパッド交換

側圧で解決しないとなると、次はイヤーパッドです。
耳は長時間モノが触れていたり本来の状態と異なる形になるような力が加わり続けたりすると痛みます。イヤーパッド内に耳が収まりきらず変形した状態が続いたのが原因なら、これで解決できる可能性があります。

eイヤホンさんの開発者インタビュー記事を拝見したところ「最小級サイズのハウジングで、最大級サイズの53mmユニットを搭載」という開発者のお話がありました。

e-earphone.blog

あらためてイヤーパッドを見ると、なるほど、耳の収納サイズについても最小ハウジングの範囲での最大級を目指し、イヤーパッドの縁を限界まで減らしたのだなと感じます。その一方で厚みはあり、耳をしっかり包み込むことで音作りをしていそうです。

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純正イヤーパッド。縁が薄い一方で厚みがあります。

となると、このイヤーカップで可能な最大サイズのイヤーパッドでも、私の耳を収めることができないということになります。
これは仕方ないです。53mmユニットを搭載できる最小級サイズの製品として世に生まれたのです。日本人のほとんどをカバーできるサイズで設計されたわけではありません。
きっと一定割合の方はこのサイズでギリギリOK、オーバーイヤーヘッドフォンとして快適に使えるのだと思います。私のような少数の者は「残念」なだけです。そういう人は諦めて大型のヘッドフォンにすればいい。体型に合わせてシャツを買うのと一緒です。
一応、互換品のイヤーパッドがないかネット検索してみました。中国の通販サイト、Alibaba で見つけることができましたが、耳の収納部分は純正品以下のサイズのようです。早々に見送りを決めました。
純正品も互換品もダメだとすると、他製品用のものを無理やりつけることになります。「それで、まともな音が出るのか?」と自問すれば、まぁ出ないでしょうという自答。そもそも装着自体が大変でょう。
それっぽく装着できれば不格好でも構わないと割り切り、とりあえず装着のしかたを確認しました。

イヤパッドの交換方法[ヘッドホン全般] | 株式会社オーディオテクニカ | よくあるご質問(FAQ)

 オーディオテクニカの製品はすべてイヤーパッドの余った皮を食い込ませるタイプのようです。次にカップの直径を測りました。だいたい 9cm 。
余った皮を食い込ませるタイプで 9cm 前後のもの、かつ耳が収まりそうなものを買って試すことにします。

YAXI : stPad2

ソニーのヘッドフォン、MDR-CD900STで評判のもののようです。この機種はスタジオモニターの定番で広く使用されております。そのためか、サードパーティーイヤーパッドも多く存在するようです。これが装着できると、ダメだった場合に選択肢を増やせて良いうえに、写真で見た感じ耳を収める穴が大きく見えます。最初の試しはこれにしました。

装着

幸いなことに装着できました。
ATH-WP900 は円、stPad2 は縦長の楕円です。装着後は縦方向には余り、横方向には幅が足りず締め付ける状態になりました。この横方向の締め付けのおかげで縦方向のずれに抵抗が生まれ、ヘッドフォンを傾けただけでイヤーパッドがスライドするような事態は避けることができました。また、装着して時間が経過していくと本来の楕円が徐々に馴染み円に近づいていきました。写真の stPad2 が円に近いのはそのためです。記憶が曖昧で確かな日数は覚えていないのですが、3~4日は装着したあとかと思います。

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stPad2。ほぼ円ですが縦方向に長かった痕跡が。
試聴

ダメでした。音が更にスカスカになり、耳の痛みも緩和しませんでした。
この製品が悪いのではないので誤解はなさらないでください。メーカーが想定していない使い方をした自分の問題です。

装着時の空間で音をデザインするという話を先ほどしましたが。このイヤーパッドは、MDR-CD900STでの使用を想定した凝った空間デザインをしています。ドライバーが耳と平行になっていてるMDR-CD900ST に対し、前後の響き感じられるよう後方にアルカンターラ素材を配し音を吸収し、前方にレザー素材を使い音を反射させるという調整しています。詳細な解説は商品のサイトにありましたので、気になる方はご覧になってみてください。
私の耳には小さいため耳の周囲とイヤーパッドが綺麗に密着しておらず、さらに傾斜ドライバ配置の ATH-WP900 に対し使用したのです。そりゃ失敗しますよね。という話です。
馴染んでしまい円に近づくのも想定外でした。 馴染んだあとの状態で比較するとイヤーパッドの奥は、純正イヤーパッドより狭くなっています。より大きなイヤーパッドを買ったつもりが小さいものを買ったことになってしまいました。 

DEKONI AUDIO : EPZ-MDR7506-PU

YAXIさんのstPad2 で、MDR-CD900ST 用なら装着できると知りました。もともとタイトな音色を気に入っていたので、布のイヤーパッドは相性が良くないだろうと見立てました。そして、トライ&エラーになるので高価なイヤーパッドで試したくないと思いました。
そんな条件下でこのイヤーパッドを見つけました。さきほどの YAXI さんは互換イヤーパッドでは有名な会社さんですが、この DEKONI AUDIO さんも有名な会社です。名の通った会社さんの安い製品というのは、お試しには有難いとばかりに購入しました。

装着

有難いことに入りました、が stPad2 のような横方向の抵抗感がないため、上下方向にシャカシャカと動きます。ヘッドフォンを頭に装着するとイヤーパッドカップの上下方向の位置が、中央からずれてしまいました。耳の痛みについては、この時点でいちばん緩和されました。次第に円になっていった stPad2 と違いしっかりと楕円が維持されるので、耳への負荷低下は実感できます。

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EPZ-MDR7506-PU。縦方向に長いです。写真は下にずれた状態です。
試聴

ダメでした。純正イヤーパッドで体感した低音が感じられません。イヤーパッドが上下方向にシャカシャカ動く段階でタメでしたので、当時は低音が出てことについて深く考えませんでした。今思うとカップイヤーパッドに少し隙間ができていたのかもしれません。

TDITD : For SONY MDR-XB950BT

サードパーティー製のイヤーパッドを調べていく中で、違うメーカー製でも装着方法が同じでサイスも殆ど変わらないとケースはよくあると知りました。そこで、ATH-WP900 のサイズと一致しそうなヘッドフォンを探していたら SONY の MDR-XB950BT という機種を知りました。どちらかというとヘッドフォンマニアで、SONY の現行機種であれば型番とデザインは脳内で一致する程度に記憶しているのですが、これは知らない機種でした。調べたら製造終了の機種でした。
SONY のヘッドフォンはここ数年で4機種ほど購入しており、どれも装着感は良いものでした。もしかしたら、小型でも良い可能性があるかもと思い試しに買ってみました。

装着

ピッタリ、いや少しきつい程度でした。取り付けるときに手こずりました。角度が少しずれていても、取り付け後に回して正しく上を向くようにすれば良いと思って付けたのですが全く回らないのには焦りました。左右のもう一方を取り付けるときには、あとから回さずに済むよう正確に上を向くよう取り付けました。
最初にずれて取り付てしまったものを回すことを諦め、外して再度取り付けることにしました。そうしたら今度は外せなくなりました。正確に言うと、回せないほど皮がピッチリ締め付けているので、外すためには相応の無理をして引っ張らないといけない状態でした。結果、破けてしまいました。結果、一度も試聴することなく処分することになってしまいました。
ATH-WP900 純正イヤーパッドの内径のサイズと殆ど変わらないため、恐らく耳は痛くなったのではないかと思います。

Chic Tuant イヤーパッド for FOSTEX (フォステックス) TH600 TH900 etc.

ここまで試行錯誤し「自分の耳には大型のヘッドフォンしか合わない」と文字通り痛感しました。既に所有しているヘッドホンのイヤーパッドの内径を測り、自分の耳に必要な大きさを算出しました。縦幅 65mm 横幅 45mm あればOK、ここから減らしても -5mmが限界だろうという結論でした。この数字を今まで試したイヤーパッドに当てはめると全部アウトでした。

そこで、発想を変え取り付けることができないイヤーパッドを工夫して取り付ける方法を考えることにしました。掲題のイヤーパッドFOSTEX の T60RP という別のヘッドフォン用で試しに購入して装着感を確認済のイヤーパッドでした。ATH-WP900 より 15mm ~20mm ほど直径の大きいイヤーパッドですからサイズは全く合いません。しかし、このイヤーパッドを探す際に見つけていた下記のパーツを使えぱ装着できるのではいかと考えた次第です。

DEKONI AUDIO Attenuation Ring for TH900/610

このパーツは FOSTEX の TH610 のイヤーパッド外径に合うよう作られています。内側の切り込み形状を変え ATH-WP900 に嵌めることができれれば、掲題のイヤーパッドが装着できそうです。商品画像を見るに薄いプラスチック製で、ハサミかカッターで切るだけの簡単な工作で済みそうです。購入、加工することにしました。

要らない紙に鉛筆で、同心円上に外側から円三つ、外から順に

  • アッテネーションリング
  • ATH-WP900の外周
  • ATH-WP900の外周からイヤーパッドを嵌める溝の分を引いた小さな円

と描き、カッターでそれっぽく切ってみました。切る際に悩んだのは、溝に食い込む部分の残し方でした。食い込む部分を増やせば安定しますが嵌めるが困難だろう、減らせば楽に嵌められますが安定しなかったり強度不足に陥ったりするだろうと、それまでのイヤーパッド付け外し経験から容易に想像つきます。ということで、3点で支えて半々の割合になるようにしてみました。イヤーパッドを装着する前に試着してみました。作業中にリングが折れるかと思うほど曲げる必要があり大変でした。嵌ってしまえば安定しました、上手くいきそうです。

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アッテネーションリングをカッターで加工。嵌めた状態はこうなります。
装着

大変でした。3点中 2点は容易に入れられるのですが、最後の1点になると構造上90度ぐらい曲げなければ入りません。イヤーパッド無しで試した際は思い切って曲げる勇気があり入りましたが、イヤーパッドに嵌めたあとですとパッドの革が抵抗し 90度近く曲げる行為そのものが難しくなりました。そもそも、装着できる前提で設計されたものでなくDIYで適当に作った代物、最後は根性で嵌めました。破損せず済んでよかったです。入ってしまえばバッチリ、ぴったり合うようにカットしたので全くずれません。写真が下手なため、イヤーバッドのはみ出かたが、下部が大きく上部が少なく見えていますが、実際には上の写真にあるアッテネーションリングのはみ出しのようにすべて均等に出ています。

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大きくはみ出しています。

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試聴

初使用のときに感じた音が戻ってきました。伸びやかで響く高音に締まった低音を感じることが出来ました。こんなに大きなイヤーパッドを取り付けたので装着感に問題は全くありません。半日つけていましたが耳の痛みは起こりませんでした。純正イヤーバッドの音と同じとは思いにくいですが、耳を全く痛めることなく使用できる ATH-WP900 になり、ビデオ会議で半日つけっぱなしにもできるようになりましたので、イヤーパッド交換は完了とすることにしました。