オーディオ 試行記録

多くの個人プログやネット記事に助けられました。私の経験を還元したくです。

SONY MDR-Z1R のヘッドバンドを交換する

SONY のヘッドフォン MDR-Z1R のヘッドバンドを交換しました。他の記事でやりました規格外や改造ではなく、純正品への交換です。

交換を意識しだしてから数ヶ月の間、失敗を避けるため「誰か交換の仕方について説明していないか」とネット記事の検索をし続けたのですが、残念ながら見つけることができませんでした。無いものは仕方がないと腹をくくり自力で試行錯誤をしました。私と同様の検索をなさっている方には、この記事を見つけていただければ幸いです。
たまたまこの記事を見つけたという方には、途中で肝を冷やす大失敗が出できますので見て笑って頂ければと思います。

SONY のフラッグシップヘッドフォン

最初に MDR-Z1R というヘッドフォンについて簡単に触れておきます。このヘッドフォンが発売されたのは 2016/10 。随分と前ですが、この記事を書いている 2022/12 時点でも現行モデルのフラッグシップとして販売されています。

SONY MDR-Z1R

流石に販売開始から 6 年も経過していますので、同時にデビューしたウォークマン NW-WM1Z は NW-WM1ZM2 へと代替わりしていたり MDR-Z1R と組み合わせて使用するキンバーケーブル MUC-B20SB1 は販売終了になっていたりと、ビジネス的には次を意識する様相を呈しています。もし代替わりしたら次はどのような製品となるかイメージしますに、NW-WM1ZM2 では内部配線に上記のキンバーケーブルを使い MDR-Z1R と組み合わせて音質の訴求をしております故、音の傾向は変わらず「さらに良くなった」という延長線上のものが登場するのではないかと予想します。
しかし、価格は延長線上ではなく大きく飛躍すると予想します(笑)。MDR-Z1R が発売されたころ、フラッグシップのヘッドフォン価格が 20万円程度というのは相場のような市場環境でした。執筆時点の相場は 50万円前後まで上昇しています。原材料費の高騰や日本以外の各国の経済成長を鑑みますと、部品コストの積み上げと開発費の回収という消費者に対する誠実な値付けをしたとしても、大幅な価格上昇は避けられないでしょう。

「新機種での音の傾向変化」で思い出しました。2016年当時、最上位機種の座が MDR-Z7 から MDR-Z1R に変わった際には、音の鳴り方がガラッと変わりました。衝撃的な変わりようでした。今振り返れば、あのときの英断が 6年ものあいだ SONY の音を背負える強さに繋がったのだと思います。

ヘッドバンド交換の動機

どちらかというと、という前置きつきではありますが私はヘッドフォンの取り扱いには気を遣っている方だと思います。長持ちをさせたいですし、もし手放すことになったら次の方に美品として受け取ってもらいたいとも考えますので、自然と扱いが丁寧になります。
そんな心持ちで日々ヘッドフォンを使用している私が「ここは無理。美しく維持できん。」となったのが MDR-Z1R のヘッドバンド部分です。

他機種より維持難易度 • 高

多くのヘッドフォンを所有してきましたが、ヘッドバンド部分の維持に関しては MDR-Z1R がいちばん難しいと感じています。同じヘッドバンドでも他機種のそれとは異質のもの、別世界のモノを扱っている感じです。 MDR-Z1R の経年劣化を他のもので例えますと、生物の老化に似ています。ヒトが80歳になったとき、50歳代と見間違う肌でいることはできるかもしれませんが中高生のような柔肌でいることはできないのに似ています。他機種のヘッドバンドはモノとして良好な状態を維持できるのですが、MDR-Z1R のヘッドバンドは老化を多少遅らせることしかできない感じです。

装着感の代償ならば無問題

その代わりというわけではないでしょうが、装着感は抜群に良いです。
ヘッドフォンの装着感は音楽鑑賞にとって音質と同等の重要事項です。音質の次ではなく同等です。音質は良いが5分で痛みに耐えられず外したくなるヘッドフォンと音質が劣るが半日装着していられるヘッドフォン、どちらかしか手にできないと問われたら私は後者を取ります。
過去、数分で脳天が痛みだすような高級ヘッドフォンを手にしてしまったこともあるので心から思います。いくら型崩れしない耐久性に優れたヘッドバンドだったとしても、それでは肝心の音楽を楽しめません。

そんな理由により「このヘッドバンドは非常に快適です。その代わり数年で交換が必要です。」というコンセプトの製品は全然アリです。イヤーパッドと同じ消耗品だと考えれば納得できます。他社の製品ではヘッドバンドをイヤーパッドと同じように交換するよう案内しているものもあります*1。いつか交換することになるけど、それなりに長持ちするよう丁寧に扱う。これで良いのではないでしょうか。

そして交換へ

過去記事 [ FOCAL STELLIA に規格外のイヤーパッドを装着 ] で記しました「2ヶ月使用しなかったら、他の方へお譲り」を 5年も回避し続けた MDR-Z1R は、私の使用しているヘッドフォンで最古参の機種となりました。あとから入手したヘッドフォンに押され使用頻度は低下していますが、それでも月に 1 〜 2 回は使用しています。長いあいだ頑張って手入れをし老化を遅らせてきましたが、限界を感じてきました。まだまだ使い続けそうな気がしますので、これからを考えリフレッシュを決意した次第です。

ヘッドバンドの痛み具合

約5年経過したヘッドバンドの状態です。

長いあいだ使用した MDR-Z1R のヘッドバンド部分

写真にありますように、頭に接触する部分が弱ります。
ヘッドバンドのアーチ部分、両サイドと頭頂部では「中身の材質」が違います。写真では黒革で覆われ全くわからないのですが、触るとよくわかります。両サイドは比較的硬めの何かなのですが、頭頂部は柔らかいクッションになっています。
ヘッドバンドなので当然ですが、クッション部分はバネで曲がる力、閉じる力が働いています。そのため、クッションの張りの低下と曲がり皺のダブルパンチで写真のような「クッション部分を狙ったかのようなくたびれ方」をします。逆に言いますと、両サイドや表側は美観を容易に維持できます。

余談 : 中古の MDR-Z1R

大手オーディオショップ、フジヤエービックさんや eイヤホンさんで中古の MDR-Z1R の販売画像をご覧になったことがございますでしょうか。使用感や傷の皆無な美品でも、このヘッドバンド部分だけはくたびれています。ここはどうしようもない感じです。裏を返せば、ここにハリがあるものは使用時間の極めて少ない個体です。オークションサイトで「ほぼ新品」と書いてあるのが真実か見抜くにはココを確認すると良いです。

バーツ入手

今回交換したパーツをご紹介します。記事の主役であるヘッドバンドのほか、同じく長く使用しましたイヤーパッドも交換すべく購入しました。

ヘッドバンド

MDR-Z1R の ヘッドバンドは、残念ながらイヤーパッドのようにユーザーが自分で交換できるものでなく、販売店に相談や修理の依頼をするという取扱いになっています。ですので、一般の流通では取り扱われない修理用部品になります。
一般流通にない以上お店で普通には買うことができないのですが、有難いことに部品取り寄せをオンラインでして下さる店舗さんがありました。感謝です。

www.callonlineshop.com

イヤーパッド

イヤーパッド交換は消耗品のメンテナンスとしてだけでなく、装着感向上や音質変化を狙うという楽しみもあります。MDR-Z1Rでも、楽しみを目的として過去にトライしたことがありました。

過去にトライしたイヤーパッド。DEKONI Hybrid と Sheepskin。

今回はヘッドバンド交換によるリフレッシュが主役なので、写真のイヤーパッドによる音質変化については省略しますが、結果としては純正品を使い続けています。ですので、今回のリフレッシュ目的では純正品を購入しております。
一般流通しているものですので、大手オーディオショップを中心に複数の店舗で購入できるかと存じますが、私は購入時点でたまたま在庫を持っていらっしゃった eイヤホンさんにて購入しました。

お値段・・・

お金の話を扱うのは難しいと感じつつ、かといって無視できるほど安価でもないので簡単に触れておきます。ヘッドバンド、イヤーパッドL、イヤーパッドR の3点。各々約1万円で、3点合計すると3万円とちょっとの費用が必要です。破損や故障ではなくリフレッシュですので交換しなくても使い続けることはできます。「多少くたびれてはいるけど、壊れたわけではないので、もう少し使い続けるか」と思う方もいらっしゃるのかなと思います。お安い店舗ですと、リフレッシュ費用で SONY のモニターヘッドフォン MDR-M1ST が買えてしまいますからね。

ヘッドバンド交換

ブログ記事などでの事前確認ができませんでしたので、交換の仕方については手元にある MDR-Z1R と届いた部品を比較しながら検討しよう、いや届いてから検討するしかないと腹を括り部品到着を待ちました。注文後、1週間かからず届きました。

開封

MDR-Z1R のヘッドバンド

修理用部品なので流通事故を防ぐビニールクッションだけなのかと思っていたら綺麗な紙箱に入っていました。既製品のようなデザインされた梱包でないのは当然ですね。

交換用ヘッドバンドの開封直後。シリアル番号はボカしてあります。

殆どのヘッドフォンが、耳の位置にイヤーカップを合わせられるようヘッドバンドの長さを調整できるようになっているかと思います。MDR-Z1R では、その長さ調整用の軸の左側のほうにシリアル番号が刻印されています。
そのため、修理用部品のヘッドバンドには左右の調整用の軸部分を含めず、主要部分であるアーチ状のものだけが届くのかと想像していました。しかし、結果は異なり調整用の軸やカチカチとした調整機構もついているものが届きました。
それだと正規のシリアル番号の刻印された軸が使用されなくなるが良いのだろうかと疑問に思い確認したところ、修理用部品にもシリアル番号が振ってありました。ゼロ発進の正規のシリアル番号とは明らかに異なる桁の多い番号でした。きっと修理部品専用の番号でしょう。

届いたパーツを見た結果

  • 左右の調整用の軸とイヤーカップを繋ぐ部分で交換する
  • 接続用のネジは元のヘッドフォンのものを使用する

と理解できましたので早速作業に移ります。

交換作業

イヤーカップを外す

古いヘッドバンドからイヤーカップ部分を丸ごと外します。

MDR-Z1Rのイヤーカップ部分を丸ごと外す。

前項で記しましたが、当初は長さを調整する機構は含まれないと思っていたので、上記写真の赤丸で記したネジを外すことも想定していました。そのために、該当のネジを外せるよう六芒星型のドライバであるトルクスドライバも用意していましたが使わずに済みました。
写真の黄色の丸で記しましたネジをプラスドライバーで外します。

外したイヤーカップ・ドライバー部分の確認

ヘッドバンドを外した状態はこちらです。

ヘッドバンドから外したMDR-Z1Rのイヤーカップ

イヤーパッドの交換時に見ることができますので、所有していらっしゃる方にはお馴染みのものかと思います。

続けて、ヘッドバンド内に隠れていた機構部分のアップ画像です。紛失と使用箇所が変わってしまうことを防止するため外したネジを軽くつけています。

イヤーカップとヘッドバンドを繋ぐ機構部分のアップ。

せっかくの機会なので、ふだん掃除しにくいところを丁寧にクリーニングしておきます。当然ですが、ものすごく手入れしやすいです(笑)。

ヘッドバンドの確認

念のためヘッドバンドの構造が一致するか確認します。余計な部品が付いていたり無かったりしたら外す場所を間違えたことになるので、念のためではありますが大事な確認です。確認したところ、大丈夫だったようです。

古いヘッドバンドと新しいヘッドバンドを並べた写真を貼ります。どちらが古いものでどちらが新しいものかわかりますでしょうか ? よく見れば全然違いますが、パッと見だと、差が小さく感じるかと思います。これが写真ではなく肉眼だと全然違うんですよ。雲泥の差です。黒いものの写真はわかりくいですね。

A. ヘッドバンド上部の比較

B. ヘッドバンドの側部の比較

C. ヘッドバンド表側の比較

Aは上の方が古く、B と C は左側のほうが古いです。なお、C は肉眼でも見分けがつきにくいです。

イヤーカップの取り付け

ネジ2本だけのシンプルな構造ですので取り付けも簡単です。イヤーカップ、ヘッドバンドの双方に、L R と表示がありますので左右を間違える心配もありませんし、接続部分も裏表非対称のアーチ型なので誤った方向にしてしまうこともありません。

誤った方向には差せない形状

差してネジ止めするだけ。シリアル番号はボカしてあります。

ネジ止めするたげですが作業中の写真を一応撮りました。外した時の手順を逆にするだけなので間違えにくいと思います。
実はこの時点でミスをしていたのですが気づいていませんでした。非常に危険なミスで最悪はジャンク品になるところでした。記事の最後で触れます。

完了

左右の2本ずつ、計4本のネジ止めのみで完了です。細かく確認しながら作業し、かつ記事掲載用の写真も撮ったので時間を要しましたが、全て知ったうえでこの作業をしたら、恐らく 10分とかからないと思います。

新品のヘッドバンドになった MDR-Z1R

イヤーパッド交換

こちらは修理ではなくユーザーが交換できるようになっていますので簡潔に記します。

開封

一般流通しているとはいえ、付属品や消耗品という扱いだからでしょうか。シンプルな梱包でした。

MDR-Z1R 用イヤーパッド

SUNDARA Closed-Back のイヤーバッドに関する記事 [ HIFIMAN SUNDARA Closed-Back に規格外のイヤーパッドを装着 ] で触れましたが、このイヤーパッドの構造は非常に凝った作りになっています。耳の前方より後方を厚く、更に後方でも下部に行くほど厚くなっています。

MDR-Z1R のイヤーパッド。左は下側が見えるよう、右は上側が見えるよう配置。

耳後ろの下側と上側が比較できるように並べてみました。手のひらの親指の付け根のような柔らかいカーブのふくらみが印象的です。

装着

丁寧な説明書が添付されていましたので、私の拙い文章は省略いたします(笑)。

MDR-Z1R のイヤーパッド交換のしかた
新古比較

作業中に新しいものと古いものとを比較してみました。どの程度の差に感じますでしょうか。

新しいものと古いものを比較

どちらが古いかは自明だと思います。左が新しく、右が古いです。表側を写した上の画像を比較すると、右のものの革にはくたびれた感じがあると思います。この程度ですと、中古販売では使用感はあるが美品などと表現しそうです。写真下、裏目を見ますと右の方には皺が多いのがわかります。目につかないし耳も接しない裏面はくたびれ方がはっきりと出るようです。
"お値段・・・"という段落で話題にしましたが、この程度のくたびれ具合で交換するは如何なものかという疑問がつきまといます。価格も勿論ですが、大前提として壊れて使えなくなったわけではございません。ものを大切にする意味でも、取り替える必要があるのかを問う意味でも疑問です。

しかし、イヤーパッドについては、見た目では全くわからない、交換してみたらわかったことがございます。クッションの弾力が全然違いました。並べて指で押したのですが、反発力が驚くほど違いました。当初は、古い方を取っておくとか新旧ローテーションして使うなどとも考えていたのですが、即座に雲散霧消しました。なまじっか丁寧にメンテして綺麗だと別の劣化が隠されてしまうのですね。やはりイヤーパッドは消耗品です。早めの交換をお勧めします。

リフレッシュ完了

ヘッドバンドに続きイヤーパッドも交換し、リフレッシュ作業が完了しました。まるで新品のようです。といいますか、革部分は全て新品です。

リフレッシュ作業が完了した MDR-Z1R

事故発生

作業が完了したところで、机でも片付けようと、MDR-Z1Rをヘッドフォンスタンドにかけました。そうしたら、右のイヤーカップ部分が丸ごと「ポロッ」と転げ落ちました
仰天し慌てて拾い上げました。見ますと、ありえない外れ方、破損や欠落としか考えられないような外れ方をしているではありませんか。とにかく「元の状態に戻せるか甚だ疑問の状態」という最悪の事態を招いたことだけは理解できました。

転げ落ちた右側イヤーカップ

唯一の心当たり

そもそもネジ4本の簡単な作業です。写真にあるような、ヘッドバンドを繋ぐ機構をイヤーカップと分離させる作業工程はありませんでした。外れてはいけない箇所が外れてしまったのです。

これが、気づかぬうちに何処かを破損させたせいだとしたら直らない。差してもポロっと落ち続けるでしょう。気づかぬうちに部品を欠落させたのなら、その部品を見つけ出せれば元に戻せる可能性がある。

後者には心当たりがありました。
イヤーカップを外したあと丁寧にクリーニングしました。作業中、カランと小さな金属の何かが落ちたような音がしました。すぐに床に這いつくばって確認したのですが、何も見当たりませんでした。外したネジもきちんと差してありました。
たまたまではありますが、床を綺麗にしてあり落ちたものがあればすぐに見つけられる状況でした。なので、見当たらなかった際に「んー、机の上にあった関係のない何かを落としたのかもしれないな。ヘッドフォンの部品じゃないなら別にいいや。気のせいだったかもしれないし。」と自分の中で結論付けていました。

転げおちたイヤーカップを見て「あれは気のせいじゃなかった。ほんとうに部品を落としたんだ。」と確信しました。

床清掃

あらためて床を確認するにしても、クリーニング中に落下音を聞いた際に床に這いつくばり、何もないことを確認しています。同じことをしても部品が出てくるわけがありません。そもそも、部品の紛失でなく破損の可能性もあります。とはいえ、このまま何もせず MDR-Z1R を使用不能で放置はあり得ず、床の隅から隅まで乾拭きしてパーツ探しをしてみることにしました。

タンスの裏、机の脚陰など、普段は清掃が行き届かない場所をくまなく拭いた結果、キャスター付きワゴンの下から小さな金属片が出てきました。たぶんこれだろう、これしか出てこなかったのだから。これでダメなら終わりだという一縷の望みに賭けました。

掃除して出てきた数ミリの金属片

原因究明

今回の作業工程で写真を沢山撮っていたことが幸いしました。写真を追うことで、原因がこの金属片で間違いないことがわかりました。この記事の上部にあるヘッドバンド交換の段落、イヤーカップを外した写真でも欠落した様子がわかります。

金属片が欠落した状態

金属片が欠落して、嵌るような窪みが露呈している

組み立て直し

金属片が見つかって、原因がわかって本当によかったです。ヘッドバンドに残ってしまったパーツを取り出して再度組み立てます。

ヘッドバンドに残ったパーツを取り出し組み立て直し

作業完了

今度こそ本当に作業完了です。ケーブルを繋いでヘッドフォンスタンドに置いてもイヤーカップが転げ落ちることはなくなりました(笑)。

金属片を取り付け、今度こそ作業が完了した MDR-Z1R

もうイヤーカップは落ちません(笑)

さいごに

肝を冷やすアクシデントはありましたが無事にヘッドバンド交換ができました。何故ヘッドバンド交換が修理扱いなのか、作業を終えた今ならよくわかります。万人が事故なく無傷でできる作業ではないですね。もともと、丁寧な扱いを要する高級品ですし、それに加えてあの金属片ですから。
粗雑に扱えば音のチューニングも狂うでしょうし、バーツを紛失してしまったら使えなくなってしまいます。

保証対象外になっても構わないという方以外は、なさらないほうが良いかと存じます。とはいえ、やってしまえば新品同様の仕上がりが待っていますので、トライしようか迷っていた方は、この記事を参考にご検討ください。

余談 : 古いイヤーパッドの処分前に

古いイヤーパッドの処分前にリングパーツを取り出しました。このパーツ、いつか役立つときが来るかもしれないです。

リングパーツは大切に保管することにしました

*1:私の所有経験のあるものですと TAGO STUDIO の T3-01 は「早めのヘッドクッションの交換」を案内していました